米飯、パン、めん、牛乳など主食およびこれに準ずる食品を
「基幹食品」と呼んでいます。
基幹食品は、県学校給食会が指定(牛乳は県が指定)する
県内の業者を通じて学校等へ納品されます。
関係機関・団体との連携をもとに、
県内農作物の導入を積極的に進めています。
米穀については全量を県内産米(新米)で供給し、
小麦粉についても県内産小麦を利用するなど、
地元産業や本県農林産業に対する子供たちの理解を深め、
県内農作物の利用促進と県内食糧自給率の向上に努めています。
学校給食用米飯として全量を県内産米(新米)で供給しています。
学校給食に使用する米穀は全て当該年産米(新米)で県内奨励品種の内、作付量上位銘柄を使用しています。
混米割合は、「コシヒカリ」(50%)、「その他の銘柄(キヌヒカリ、ひとめぼれ、あいちのかおり、あさひの夢、にこまる、きぬむすめ)」(50%)を基本としています。
品質を確認するため、精米の検定(品位検査)と鮮度判定を日本穀物検定協会に委託して実施しています。
もち精米、精米をα化したもので、炊飯しやすいように加工された赤飯です。
国産の大麦を利用し、県内加工工場で精麦加工されたものです。
※ 麦ご飯に使用
自校炊飯方式
学校又は共同調理場の設備で炊飯する方法です。
委託炊飯方式
委託炊飯指定工場(パン工場、炊飯センター)で炊いた米飯を納入する方法です。
クラス別方式(炊飯方法)
クラス人数分をまとめて飯缶で炊き上げる方式です。
1人あたりの摂取基準量は、小学校児童が50g、70g、90g、中学校生徒は100gとなっています。
個人別方式
アルミ容器で1人分ずつ炊き上げる方式です。
分量は、基準量を基本とし小学校児童が60g、70g、80g、90gの4種類、中学校生徒は100g、110gの2種類で、配食に便利です。
※アルミ容器のリサイクル
アルミニウムは、一度使った製品を溶かして再生地金とし、別の製品に利用できます。しかもアルミの新地金を製造するときに比べ約28分の1のエネルギー量で済むのです。各炊飯指定工場では、使用済みのアルミ容器を回収し、再生処理にまわしています。
炊き込みご飯、麦ご飯
内容の充実と多様化のために、基準の米飯に指定の具材を加えた「炊き込みご飯」や「麦ご飯」を実施することができます。
種類 | 規格 |
炊き込みご飯 五目炊き込み、グリーンピース炊き込み、コーンピラフ、ドライカレー、さくらご飯、栗ご飯、桜えび炊き込み |
60g・70g・80g・90g・100g・110g クラス別 |
麦ご飯 | 精米量にビタミン強化精麦5%又は10%混入 |
パンおよびめんに使用する学校給食用小麦粉は、北海道産と静岡県産をブレンドした国産100%であり、栄養内容の向上を図るためビタミンB1、B2が強化されています。
パンには副原料としてイーストの醗酵を助けるための砂糖、香味を良くし老化を防ぐための油脂(ショートニング)が適量配合されています。さらにカルシウム等の栄養補給のために脱脂粉乳を加えています。
基準のパンの原料配合は、小麦粉100に対し、砂糖6、ショートニング6、脱脂粉乳4の割合です。
● 静岡県パン工業協同組合HP
基準のパン [ 食パン・ロールパン・変形パン ]
内容の充実と多様化のため種類を充実させています。
基準のパンについて
種類 | 規格 |
食パン…角型・山型 | 30g、45g、55g、65g |
ロールパン |
30g、40g、50g、60g 70g、80g |
変形パン バターロール型・ねじり型・うさぎ型・キャット型・ナン・うずまき型・リング型・ツイン型・8の字型・丸型・二つ折型 |
30g、40g、50g、60g ※変形パンの一部は、規格に制限があります |
加工パン
基準のパンの基本配合に他の原材料を加えるパンを「加工パン」という名称で取扱っています。 基準のパンと組み合わせることにより、様々なバリエーションを組むことができます。
種類 | 規格 |
マーガリン入りパン・干ぶどう入りパン・黒糖入りパン・くるみ入りパン・ごま入りパン・コーン入りパン・角チーズ入りパン・チーズ入りパン・棒チーズ入りパン・抹茶粉入りパン・りんごチップ入りパン・玄米入りパン・みかんパウダー入りパン・メロンパン・ 米粉入りパン |
上記「基準パン」の規格と同じ。 ※加工パンの一部は、種類に制限があります |
学校給食用のめんは、人気の「ソフトめん」に加え、献立の多種類化のため種類を充実させています。
袋詰め後に80℃30分以上の蒸熱殺菌を行い、温かい製品を納品します。
種類 | 規格 |
ソフトスパゲッティ式めん(ソフトめん)・中華めん・うどん・平うどん | 60g・70g・80g・90g・100g・110g |
県内で生産された生乳が牛乳(厚生労働省の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」により基準が定められたもの)に加工されています。
毎年、県(畜産課)が入札を実施し、学乳供給事業者の選定と学校割当を行い、保護種負担額が設定されています。
カルシウム等の栄養補給のため、調理用、飲用、パンの原材料に使用しています。脱脂粉乳は、学校給食用として用途限定となる関税無税の特別措置を受けていますので、学校給食用以外には使用できません。詳しくは、下記パンフレットをご覧下さい。
学校給食用牛乳を安定的に需要確保するための補助です。
関税暫定措置法により輸入時の関税が無税扱いです。
※ 輸入価格の25%相当
パン、めん、米飯の納入に際し、
遠距離輸送する工場に対して助成しています。
学校を円滑に実施するために、供給体制の整備充実を図り、安定供給ができるよう万全を期していきます。
JA経済連による米改革に向けた新たな集荷システムに協力し、契約栽培を目指していきます。
このことにより、全量を県内産米で供給できるよう関係機関・団体との連携をもとに、県内産米の安定的確保に努めます。
また、学校給食用小麦粉に県内産小麦を利用するとともに、県内産米の供給とあわせて推進することにより、地場産業や本県農林産業に対する子供たちの理解を深め、県内農産物の利用促進と県内食糧自給率の向上に努めます。